ペルシア絨毯を購入する際によくある質問

手織りの絨毯と機械織の絨毯の違いは何ですか?
一番大きな違いは制作期間です。手織りは織子がパイル(織り糸)を一結び一結びごとに糸を替えて織りあげるため、完成まで長期間を必要とします。一方機械織は短期間で同じ柄を何枚も製作することが可能です。世界に一枚しかないオリジナルと大量に生産されるクローンとの違いと考えてみてもよいと思います。
強度の面でみても、手織りは2本の縦糸にパイルを絡ませ、横一列が終わるとさらに横糸と留め糸を入れることにより結び目(ノット)が完成し、非常に耐久力のある絨毯となるのです。機械織は複雑な工程は不可能なため、縦糸にパイルをただ掛けるだけなので、パイル糸が抜けやすい欠点があります。それを少しでも補うために糸同士の接点に接着剤を使用する場合が多く、床暖やホットカーペットの上に機械織の絨毯を長時間置くと、接着剤が溶けてくることがあります。
ペルシア絨毯の中でも価格が大きく違う理由は何ですか?
最も価格の違いを表すのは結び目(ノット)の細かさです。ノットがより細かいと図案がくっきり見え緻密な表現が可能になります。しかし目が細かい高級絨毯は完成までの月日が長くかかり、比例して価格も上がってくるのです。ただし絨毯によっては一見目が細かく見えても、織り方や作業工程の違いで低価格の物もあります。販売員にお尋ねください。
そのほか絨毯のグレードを決める主なポイントがあります。素材であるウールやシルクのグレードの違い、染料の質の違い、デザインのオリジナリティー、織子の熟練度などがありますが、これらを満たすこだわりを持った有名工房の商品は、必然的に高価なものとなります。
シルク絨毯はウール絨毯に比べて強度が弱いと聞きましたが?
シルク絨毯は非常に細い何十本の原糸を撚って十分強度のある撚糸に仕上げ、それを使用して細かい結び目で織られているのです。見た目は薄くて繊細ですが、ウール絨毯に負けない耐久力を持っています。
しかしながらウール絨毯に比べシルク絨毯はパイルの長さが短いため、ダイニングや書斎など椅子をよく動かすような場所では摩耗が早いためお勧めできません。玄関やリビング、ベッドサイドなどでは自信を持ってお勧めします。
ペルシア絨毯はどこの国で作られ、どのような歴史を経ているのですか?
現在のイランイスラム共和国です。一説には、ペルシア絨毯は3000年〜4000年前から織られていたと言われています。もちろんその確証となるものは残されておりませんが、1949年にロシアのバジリーク渓谷で氷結されたまま発見された絨毯(バジリーク絨毯と呼ばれ、サンクトペテルブルクのエルミタール美術館に収納されています)が最古のもので、約2500年前に織られたものと推測されています。
しかし世界にペルシア絨毯の存在と素晴らしさを知らしめたのは、サファビー王朝の時代を中心とする16〜18世紀初頭までの約200年の期間です。この間には、国王自らが先頭に立ち国営の絨毯工場を設立し、イスファハンを起点としてタブリーズやカシャーンなど各地で傑作品が生まれ、その一部は現在にも残されています。
その後アフガンの侵略による1世紀近い文化の暗黒時代を経て、19世紀後半に再びレベルの高い絨毯が各地で織られるようになり現在に至っています。
購入後通常のお手入れを教えてください?
土足で踏まれる絨毯でない限り、掃除機は週1〜2回で十分です。吸引力の強い最近の掃除機で房まで毎日のように掛けますと、房を早く痛めてしまうことがあります。
出来れば年に数回外やベランダに1〜2時間ぐらい干していただき、布団たたきで表と裏を軽くたたいてください。湿気を取り、殺菌作用があるばかりでなく掃除機でとれない細かい埃などを取り除くことができます。ただし、直射日光が当たる場所では裏干しでお願いします。
動かすことが難しい大型の絨毯の場合は、上に載っているものをどかし、絨毯を半分に折り、裏側に掃除機をあててください。また部屋に風を通し、湿気を少しでもとることが大切です。反対側も同様に。
ペルシア絨毯のクリーニングは必要ですか?出すとすれば何年に一度でしょうか?
はい必要です。絨毯の使用する場所や諸条件によっても違いはありますが
当社では通常5〜6年に一度出すことをお勧めしています。湿気の多いこの国で10年以上使用し続けると長年のシミや汚れが落ちにくくなるばかりでなく、絨毯のかなめである縦糸を早く痛めてしまう可能性が高くなるからです。
なお、当社でご購入いただいた商品は、何年後でも一回目は無料でクリーニングのサービスを行っております。
汚した時の対処方法を教えてください?
先ずはティッシュペーパーを大量にこぼした上に置き、押すようにして水分を吸い取ってください。次に乾いたタオル2枚を絨毯の裏と表に置き、表のタオルでたたくようにして水分を可能な限り吸い取る必要があります。こぼした水分は必ず裏側に染み出しますので表だけで終わらせないことです。さらにヘアードライヤーの冷たい風で5〜10分程度表と裏に当てていただくと、より水分を飛ばすことができます。
コーヒーや紅茶、犬猫のおしっこなど色の残るものを広い範囲にこぼした場合には、上記の処置をしたのち、できるだけ早くクリーニングに出すことをお勧めします。少量の場合には上記の処置をしたのち、お電話にてお問い合わせください。状況に合ったアドバイスをさせていただきます。
長期間使用しないときはどのように保存したらよいのでしょうか?
絨毯は100%天然繊維でできていますので、微細な穴を通して空気を入れてあげることが必要です。しかし、どうしても長期間物置や押し入れなどに仕舞わざるを得ない場合、次のことを心掛けてください。
一つ目は、長年使用した絨毯はそのまま保存せず必ずクリーニングに出してください。汚れやシミが付着したまま長期間仕舞いますと、虫やカビを発生しやすくしてしまいます。
二つ目は、丸めた絨毯の間には防虫剤を適量入れ、そのままか、新聞紙に包んで横にして保管してください。
三つ目は、多少面倒でも年に2〜3回は広げ、風と空気を送り込んでください。
その他絨毯を使用する際、気を付けることはありますか?
絨毯は湿気と直射日光を嫌います。長期間日光が当たり続けると、どんな高価なものでも日焼けしてしまいます。そこで日の当たる時間帯はできるだけレースのカーテンだけでも閉めていただくことを心掛けてください。特に冬の日差しは要注意です。
また年に1〜2回、絨毯の敷く向きを逆転していただくことで日焼けを抑えるだけでなく、絨毯の全体を踏むことになり、より長持ちさせることにつながります。
ペルシア絨毯にはどのようなサイズがありますか?
ペルシア絨毯は手織りのためぴったりのサイズではありませんが、以下の基本サイズに分けられています。
  • ポシティ  約90cm60cm
  • ザロチャラク 約120cmx80cm
  • ザロニム  約150cmx100cm
  • ドザール  約210cmx140cm
  • パールディ 約250cmx170cm
  • ガリ    約300cmx200cm(6屐飽幣紊離汽ぅ困料躱
  • ケナレ(ランナー) 廊下敷き用の細長い絨毯
*いずれも房の長さは含まれていません
上記の他に、正方形、円形、楕円形、八角形などの変形もございます。